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高山寺 こうざんじ
京都・栂尾(とがのお)・高山寺  世界文化遺産。  紅葉の名所。

高雄の神護寺(じんごじ)、槙尾の西明寺(さいみょうじ)と並び「三尾」(高雄は「雄」の字ですが)と称される、京都市西北部の山間部にある古刹。
1500点の国宝,重文を所蔵。
中でも国宝「鳥獣人物戯画絵巻」は有名。高山寺の名は知らずとも、兎や蛙が相撲を取ったりしている絵巻物は一度は目にした方も多いはず。
ちなみにこの絵巻物には十二支全てが描かれています。

奈良時代(774年と伝えられる)に光仁天皇が創建。
13世紀初め(鎌倉時代)に御鳥羽上皇の勅願で明恵上人が再建し、高山寺と改称。

栄西禅師が中国より持ち帰った茶(の種とされる)を明恵上人が受け、この地で育てたのが日本茶の始まりとされ、最古の茶園は今も現存します。(山に自生するお茶としては佐賀県背振山、庭木としては福岡県宗福寺が最古とされます)

以後、宇治を初めとする各地に分植されましたが、高山寺のお茶こそを「本茶」、それ以外で産するお茶は茶にあらずということで「非茶」と呼ばれた時期があります。
その後残念ながら産業としては取り残され、宇治が極めて良質のお茶を産したため本茶の産地として取って代わりました。

京都バス高尾終点下車徒歩20分。JRバス栂ノ尾下車目の前。

電話 075-861-4204
所在地 京都市右京区梅ヶ畑栂尾